風化カルシウムの検証!
②炎症が止まると病気の症状も止まる
堀口医院理事長堀口裕
交通事故でむち打ちになった人が20年経ってレントゲン写真を撮ったものがあるのですが、骨ではない所に骨が3つ程できています。こういうのを、軟部組織の石灰化といいます。
なぜ出来たかといいますと、むち打ちになったのですから、首の筋肉の所に炎症がおこっております。そういう炎症を鎮めるために身体中からカルシウムが集まって来ているのだろうというのが私の考え方です。これだけの炎症を止めるのには食べ物だけでは充分まかないきれないと判断されれば、血液中のカルシウムがどんどんと炎症を抑える為に使われてしまいます。
当然血液中のカルシウムは足りなくなって細胞の働きが出来なくなりますので、しょうがないから骨を溶かしだしていくと言うことが進むものだと思われます。
そのために骨がうすくなります。
よくお腹のCTを見ると、おなかの大動脈の周りが白くなっていて石灰化していますが、この石灰化も骨が溶け出して来て動脈にくっつくんですね。炎症が酷く起こってそのために血中のカルシウムを使い、少なくなるのでしょうがなく骨を溶かしだす、という手順でおこなわれていると思います。
いずれにしても、炎症を鎮めるために癌の患者さんを始めとして、リュウマチの患者さん、肝臓病の患者さん、腎臓病の患者さん、多くの方にこのカルシウムを大量に使います。そうすると、炎症が止まるために病気の拡大が止まってしまいます。病気の進行が止まっている間に、せっせと次の手を打ちますと非常にスムーズに良く治ります。