細胞内検査と還元電子治療を駆使した細胞内診療を医療の最前線に立って推進しているネガティブイオン(マイナスイオン)の生理的作用に関する研究の第一人者。
堀口医師は語る
病気と健康の境界はどこに
日頃私たちは体のどこかに痛いとか、気だるいとか、いわゆる苦痛や不快感というものがないなら、無意識に自分は健康だと思いこんでいます。でも、もしも昨日まで苦痛がなくて今日脳梗塞で倒れたら、昨日までが健康で今日からいきなり病気になったと考えてよいのでしょうか。
いいえそんなはずはありません。病気が起こるには必ず準備期間があったに違いありません。私たちは自分が日々病気になっていく様子に気が付いていなかっただけなのです。
例えば風邪は誰でもひくことがあります。もし今朝から喉が痛くて熱があってお医者さんに行き、風邪と診断されたとします。
このとき確かに症状は今朝から始まったのですが、そのずっとずっと前から体の抵抗力の低下があって、そこにかぜのウィルスが入り込んでしまい、そして体でそのウィルスが増え、それから風邪症状が出たということになります。病気が起こるには、長短はあっても必ず病気に至るまでの歴史があるのです。
いま世界中の医療が進歩する一方で、とても窮地にたっています。それは病気を治療しても治療してもなかなか治らないからです。あるいは病気を予防しようとして食生活を見直したり運動療法を取り入れても、期待したほどの効果が得られないのです。
それは今の医療が間違っているのではなく病気と健康の境界が見えていないのです。施した医療が本当に病気の改善につながっているのか、そこの判読が出来ていないのです。病気と健康とではその意味はまったく正反対ですが、病気と健康の境界を考えるとき土俵は常に同じなのです。
実はとても簡単なことなのですが、病気と健康はともに「細胞」という土俵で起こっていているのです。すなわち病気と健康の境界もまさに細胞にあるということです。
日頃何らの苦痛がなくても自分が病気の方に向かって進んでいるのか、健康を維持できているのかは細胞をみて判断すべきなのです。もし細胞が長い間繰り返し病気の状態できているなら、いま病気が起こっていなくても発病の可能性が極めて高いのです。
細胞を診て細胞を治療する
私は5月に中国で開催された国際学会に出席しました。この度の学会のテーマは自然療法でしたが、これまで一度も勉強したことのない医療もたくさん発表されました。薬草を飲むだけでなく薬草の成分で体を直に包んだり、特殊な方法で鍼治療や医療を施したり、また気功やヨーガなどの臨床的実践と本当に貴重な自然療法を勉強させて頂きました。
しかし、二日間の学会で感じたことは「いま何故自然療法なのだろうか」ということです。それは西洋医学を始め従来の医療をいくら実践してみても、病気が一向に良くならないという現実が世界中にあるからでしょう。
私自身は病気が治るのであれば倫理に反しない限りどのような医療を組み合わせてもいいと考えています。何故なら例え100年後に理屈にあう完璧な治療法が確立されたとしても、いまを懸命に生きようとする患者さんはそれまで到底待てないからです。
これから世界中の医療を互いに持ち寄っていざ病気を治そうとするとき、どうしても必要になるのがその評価です。いまは既に発症した病気そのものを診ながら良くなったかどうかを判断しています。
しかし本当に診るべきところは体の細胞であり、そこにまだ病気の状態が続いているのか、それとも健康状態まで回復したかを知ることが重要なのです。
私はこの10年の間に細胞レベルで病気と健康の境界を知るための「細胞内検査」を作りました。そしてどのような治療法であっても細胞を直接治療できるのは「でんし(電子)」のみであると結論づけました。
この度の学会発表をスタートとして「細胞を診て細胞を治療する」という考え方が世界中の医療に広まることを願っている次第です。。
医療法人健翔会
堀口医院理事長堀口裕